10ユニット法
この攻略法は、約1/2の確率の賭けで使える方法です。
これもオークションで、そこそこ高額で取引されている攻略法です。
この方式の目安は10ユニット分儲けることです。ユニットとは賭ける単位です。
その単位を$1としてもいいですし、$10でもいいです。
まず、最高で合計何ユニットを賭けるか、リミットを決めてください。
例えば、1ユニットは$10、リミットは$500ドルつまり50ユニット、といった感じです。
紙に数字の1を横に10個並べて書いてください。
1 1 1 1 1 1 1 1 1 1という風にです。この一つ一つの1が一つのユニットをあらわします。
このすべての数字が消された時、あなたは10ユニット勝っているということになります。
毎回どれに賭けるかは完全に自由です。
赤でも黒でも偶数でも奇数でも確率が半分(約半分)のところに賭けてください。
各ゲームで、この列の左端の数字分と、右端の数字分を足したユニット分を賭けていきます。
最後にひとつだけ数字が残った場合は、その数字分だけ賭けます。
最初は左端と右端は両方1ですから合計して2ユニット分賭けます。
もし勝ったら、左側と右側の数字を両方消していきます。
もし負けたら、どの数字も消さずに今賭けた金額を一番右端に書き足します。
もし、左端と右端の数字を足した金額を賭けることができなくなった時
(その時までに最初に決めた予算を超えてしまった場合)は、次のようにしてください。
a) もし左端の数字を賭けるだけのチップが残っている場合は、それを賭けてください。
もしそれで勝ったらその左端の番号を消してください。
もし負けたら今負けたユニット数の数字を左端の数字に足してください。
b) もし左端の数字を賭けるチップが残っていない場合は、残りを全部賭けてください。
もしここで勝ったら今勝ったユニット数を左端の数字から引いてください。
もしここで負けたらこれでこの勝負はお終いです。
負けです。たまには負けることもあります(負ける確率はあとで明らかにします)
このプロセスを全部の数字が消えるか、予算が全部なくなるまで続けてください。
全部の数字が消えたらその勝負は勝ち、予算が全部なくなったら負けです。
以下に具体例を示します。
まず1 1 1 1 1 1 1 1 1 1と書きました。
次に、左端と右端の数字の合計=2をかけます。勝ちました。
左端と右端の数字を消してください。このようになります。
1 1 1 1 1 1 1 1
次にまた左端と右端の数字の合計=2をかけます。こんどは負けました。
2を右端の右に書き足します。このようになります。
1 1 1 1 1 1 1 1 2
次に左端と右端の数字の合計1+2=3をかけます。また負けました。
この3を右端の右に書き足します。このようになります。
1 1 1 1 1 1 1 1 2 3
次に左端と右端の数字の合計1+3=4をかけます。
今度は勝ちました。
左端と右端の数字を消します。このようになります。
1 1 1 1 1 1 1 2
こういうプロセスを続けていって、例えば10 11 12 13 14 15ということになったとしましょう。
そして、あなたのお金は20しか残っていないとしましょう。
この場合、左端と右端をたした10+15=25を賭けることができませんから、
左端の数字分である10だけを賭けます。ここで勝ったとしましょう。
左端を消すのでこのようになります。
11 12 13 14 15
さきほど残り20から10を賭けて勝って20もらったので残金が30に増えました。
するとまた左端と右端の合計11+15=26を賭けられます。
ここで負けてしまったとしましょう。
今賭けたユニット数を右端の右に書き足しますから、このようになります。
11 12 13 14 15 26
残りは4ユニットしかありませんので、これを全部賭けます。
ここで勝ったとすると、賭けた4を左端の11から引き、このようになります。
7 12 13 14 15 26
いま残金は8ユニットですから、
左端と右端の合計は賭けられませんが、左端のユニット数7は賭けられます。
負けたとしましょう。この7を左端の数字に足しますので、このようになります。
14 12 13 14 15 26
いま持ち金は1ユニットだけで左端の金額にも届きませんから、
これを全部賭けます。また負けたとしましょう。すると、左端の数字にこの1を足して、このようになります。
15 12 13 14 16 26
これですっからかんになりました。
残った数字の列の左端の数字に10を足した数
(この場合は15+10=25)があなたが失ったユニット数=あなたが設定したリミットです。
この攻略法だと、結果は勝つ時はいつも10ユニット分勝ちます。
負ける時は最初に設定したリミット分だけ負けます。
長期的にみて負ける確率をコントロールできるところがこの方法の最大の利点です。
負ける確率は?
次に負ける確率をみてみましょう。
クラップスで"pass"に賭け続けた時の1000万回のシミュレーションの結果です。
リミット 負ける確率 平均ゲーム数 合計賭けユニット
5 68.4% 7.8 18.3
10 52.2% 11.8 31.2
20 35.7% 14.8 49.1
50 18.6% 18.3 82.3
100 10.6% 19.9 112.6
200 5.7% 20.7 144.9
300 4.0% 21.0 164.8
500 2.5% 21.3 190.4
750 1.7% 21.4 211.6
1000 1.3% 21.5 227.0
次に、0と00があるルーレットで赤に賭け続けた場合のシミュレーション結果です。
リミット 負ける確率 平均ゲーム数 合計賭けユニット
5 72.9% 7.6 17.8
10 58.2% 11.7 31.1
20 42.2% 15.1 50.7
50 21.5% 19.3 90.0
100 15.3% 21.4 129.7
200 9.2% 22.8 177.2
300 6.8% 23.3 208.6
500 4.6% 23.8 252.8
750 3.3% 24.0 291.0
1000 2.7% 24.1 321.1
リミットの単位はユニット数です。
もし予算が$100で、1ユニットが$1であればリミットは100になります。
この結果でわかることはリミットを大きくすれば負ける確率は限りなく低くなるということです。
しかし勝つのはいつも10ユニットだということを忘れてはいけません。
この方法は1回で大きく儲かるものではありませんが、
コツコツと続けて、だんだんリミットを大きくしていけば、元金が成長していきます。
もちろん、極めて長い時間続けていると、結局カジノのハウスエッジには勝てないことは忘れないでください。
でも、例えば$100の予算でルーレットで$110に増やしたいと思ったらユニットを1に設定すれば、
リミットは100になり、約85%の確率で達成されることになります。
また、ユニットを$5に設定し、10ユニット分=$50を狙っていくのに手持ちが$250であれば、
リミットは50となり、8割近い確率で$50を儲けることができることがわかります。
この確率でいくかどうかはあなたの判断ですが、だいたい予測がつくのは助かります。
カジノのフリープレイ(ゲストプレイ)でしばらく実験をしてみてからいけそうと考えたら本番に進んでください。
注意点は、けっこうすぐにmax bet (ベット上限額)が来てしまうので、
オンラインカジノの場合ユニットはせいぜい$5が限界だということです。
【応用編】2ユニット法
この10ユニット法を応用、簡略化したものです。
1を10個では2個だけ書いて、それを同じ要領で消していきます。
1サイクルの儲けは小さいですが、
サイクルが早く、こちらの方がストレスをあまり感じないかもしれません。